1分程度の曲を生成できる確率をあげられないかを検証
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前回の検証では、Style of Musicに「SHORT TIME MUSIC」というプロンプトを入れることで1~2分程度の曲を高い確率で生成できることを解説しました。
今回はYoutubeショート動画やInstagram用のリール動画、TicTokで使えるようなより短い曲をつくるため、Suno AIの機能を複数使いこなして最短を目指してみました。今回はYoutubeのショート動画にも対応できるよう1分以下になるように挑戦しています。自分で動画とかを作らなくてもDistrokid(月額300円から[PR])どに登録して使用してもらうことで収益化する、などの方法もありますので好きな音楽で収入を得たい方なども検討するといいかもしれませんね(現時点でDistrokid は50%の学割があるようです[PR])。
※収益化するなら有料プランでやりましょう(Suno AIのサブスク解約後の曲の権利はどうなるか?)
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結論:狙って1分程度の曲を作ることは可能
具体的にやった方法は下記のとおりです。
①Insutrumentalモードは使わず、あえてCustomモードでLyricsに「ラララ」と入力する
②Lyricsの文字数を調整して短い曲を作る(Lyricsに入力する「ラララ」のラの数を調整)
③Style of Musicには「JAZZ」と「SHORT TIME MUSIC」を入力して生成
④生成した曲を「Get Stems」機能でメロディ部分を分離してインスト曲として使う
以前に検証したところ、曲の長さは歌詞の長さに影響を受けていました。このときは曲を1回の生成最大時間である4分以内に終わらせるため、どれくらいの歌詞の文字数が良いかを検証しました。今回は逆に歌詞の文字数を非常に短くすることで短い曲を作ってもらいます。しかし、ただ単に短い歌詞を入力すると曲が途中で途切れてしまって曲として成立しないことがよく起こります。これは例えばExtend機能で曲が切れたところをつなぐこともできますが、うまく短い曲でつないでくれないため結局長い曲になってしまいます。
この曲が途中で途切れてしまう現象を回避するのが③にある「SHORT TIME MUSIC」のプロンプトです。これを使えば数文字程度の極端に短い歌詞でなければ曲を途切れずに短い曲を生成してくれます。これをGet Stems機能を使ってメロディだけ抜きだす、という訳です。
今回、歌詞を「ラララ」にしているのはGet Stemsできれいに分離しきれないこともあるため、それなりにインスト曲っぽく聞こえるためです。
ではどれくらいの文字数がちょうどよいのか検証してみました。検証方法は前回と同じで、こんな感じです。
- Sunoのバージョンはv4
- Customモードで、Lyricsには「ラ」を所定の文字数をいれて、Style of musicに「JAZZ, SHORT TIME MUSIC」を入力 ※音楽ジャンルを先に入れないと違うジャンルが生成されやすい
- 20曲を生成し、曲の長さを30秒ごとに集計して比較
- これらを統計処理して同じかどうかを判断(F検定からt検定しています(n数は少ないです))
今回、歌詞の文字数は「25文字」「50文字」「100文字」で検証してみました。結果は下図のようになります(25文字以下は曲が途中で途切れてしまうので実施してないです。25文字以上はちゃんと作れます)。

「SHORT TIME MUSIC」のみよりLyricsに短い歌詞を入れることでより短い曲を生成できているのがわかると思います。これらに差があるか統計的に見てみると、
・25文字と50文字では差はなし(有意差なし)
・50文字と100文字では差がある(有意差あり)
・25文字と100文字では差はなし(有意差なし)
まぁ、グラフをパッとみただけでも50文字が最も可能性が高そうだ、というのはわかると思います(統計的には25文字と50文字には差はないのでどちらでも同じになると思います。n数少ないのでnが増えたら結果はいろいろと変わるかもしれません。今回、25文字と50文字が差はないですが、50文字と100文字では差があり、25字と100文字では差はなしになっていますが、これは統計処理がおかしいわけではないです)。
なので1分程度の短い曲を途切れず生成するには、Lyricsに50文字入力して、Style of music にSHORT TIME MUSICを入れることで確率が上がると思われます。もちろんほかにも方法があるとも思いますが、私が知る限りこれが最も可能性が高い方法と思います。
ちなみに作った曲の中で途中で切れずにできた曲は最短で35秒でした。動画は時間がGet Stemsで分離してないものを使ってます。
曲が短すぎて少し伸ばしたい場合はExtend機能では調整しきれないため、別のソフトなどで調整することになると思います。
私はこのあたりの調整にFilmoraで作っています。Filmraは動画編集ソフトですが音楽の編集もできます。Suno AIで作った音楽は動画との相性がよいので、PVなど動画と音楽をセットで作りたい人は一挙両得できるFilmoraがおすすめです。Filmoraの優れているところは、
・オーディオストレッチ機能がある(音楽を指定した時間まで伸ばしてくれる)
・テンポの微調整ができる
・MP3でエクスポートできる(有料版のみ)
・サブスクではなく買い切りできて追加コストがかからない(8,980円のみ※)
などの理由です(他にもいろいろと機能があります)。動画作成を本業としていない私としてはこれくらいで問題なく使えています(上の動画はもちろんFilmoraでさくっと作っています)。無償でお試しできるので出来上がった曲の微調整や動画作成まで考えている人は試しに入れてみるといいと思います(無料版の場合は動画にはFilmoraのロゴが強制的に入ります)。
※季節割をよくやっています。またカートに入れてしばらく放置するとここから「15%安く買えます」、という案内が来ますので、いつでもこの価格よりほぼ間違いなく安く買えます。
また、本格的に動画作成やるならAdobe premiere proを使うのがよいと思います。こちらはどちらかというと動画編集するユーザーがこちらのが多く、他のAdobeサービスも一緒に使えるプランがあるためです。また、スキルを身に着けてココナラとかランサーズなどに登録すれば副業としてお金も稼げます(Adobeを使っている人が多いのでこちらを指定されることがあるため)。
とあるYoutuberが「Adobeソフトは現代の魔法」といっていて、言い得て妙だなと思いました。確かにお金払って「魔法」が使えるなら他より良いもの作ってアピールできますし、自分のスキルもつくのでこの辺は自分のやりたいことでどちらを使うかを決めていけばよいと思います。こちらも無料でスタートできます(タイミングよければで学生の人は学割でお得になります)。
Youtubeに投稿している人が使っている動画編集ソフトはこの2つで40%超えですので、どちらかを押さえておけば動画編集を考えている人は良いと思います。
まとめ
1曲途切れずに最も短い曲を作るには、Lyricsに50文字入力して、Style of music に自分が作りたい音楽ジャンルと「SHORT TIME MUSIC」を入力し、出来上がった曲をGet Stemsで歌詞と曲のみに分割すればおおよそ1分程度のInsutrumentalの曲を作るできる可能性が高くなります。
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